ここで、意外とメディアからは伝わってこないイベント当日の雰囲気もお伝えしようと思います。また、これからFoSに参加しようと思われる方に少しでも参考になれば幸いです。
イギリス南部のウエスト・サセックス州チチェスター近郊、主催者チャールズ・マーチ卿の私有地で行われているFoSですが、会場入りする前から敷地の広さに驚かされます(笑 広大な丘陵に巨大な駐車場がいくつもあり、昼頃にはご覧の状況に。自分のクルマの位置はしっかり覚えてから会場に入りましょう。
キャンパーで参加している観客・関係者も大勢いるので、キャンパー専用の駐車エリアもあります。移動用のアシにする車も一筋縄ではいきません。
林道を少し歩いて会場へ。場内・パーキングともに芝生の場所が多いので、ぬかるんでいるところもかなりあります。足元の支度はしっかりとしていきましょう。
FoSに限った話ではありませんが、行動は早朝からが基本です。
通路のド真ん中にクルマを出してウマを掛けて整備、なんていう光景は日中になって観客で混みあってしまうとまず見られません。
早朝の空いている時間帯なら、憧れの車両のディテールチェックも好きなだけ出来ます(笑
イベント早朝特有の、緊張とリラックスの入り混じった独特の空気がたまりません。
初日の木曜日はムービング・モーターショーなのでFoS参加車両のヒルクライム走行はありませんが、多くのチームが早朝から車両チェックや給油等で動き回っています。FoS自体は金曜から日曜の3日間ですが、物販ブースやメーカーのパビリオンまで全てじっくり見るには全く足りません! 4日間フルに参加することを強力にオススメします。ペンとサイン帳の準備もお忘れなく(笑
フォレストラリーステージはメイン会場から少し離れているので、無料のシャトルトラクターで移動します。見ての通りのワイルドさで、なかなかの乗り心地です(笑 ちなみに日中になるとトラクター乗り場は長蛇の列になってしまいます。こちらも朝イチに見に行くのがオススメです。
観戦ポイントは、スタート・フィニッシュ地点に挟まれた広場が一押しです。スタート直後のコーナーを立ち上がり、森の中のステージに駆け下りていくマシンと・・・
・・・森の中からフィニッシュ地点へ全開で駆け上がっていくマシンの両方を、ストローバリア越しの至近距離で見ることができ、一粒で二度美味しいポイントです!
ただし、「至近距離」というのは本当に至近距離なので、砂被りの良さも半端ではありません。速いマシンが通過すると最終コーナー外側はご覧の有様に(笑 迫力のある写真が狙えますが本当に全身ホコリだらけになるので、撮影機材の管理ともども、くれぐれも気をつけて下さい。
FoSの最大の魅力は、参加車両の年式・カテゴリーを問わないバリエーションの豊かさと、観客との距離の近さだと思います。パドックエリアは一部を除いて開放されているので、本当に目の前でマシンを見ることが出来ます。タイミングさえ良ければ、クルーが解説をくれたり車内を見せてくれるチャンスもあるかもしれません!
通常のカーショーであれば1度見たマシンの前を何度も通ることは無いかもしれませんが、FoSは「動き」のあるイベントです。タイミングによってはカウルを外して整備中かも・・・、エンジンを掛けてウォームアップ中かも・・・、オーナーやドライバーがパドックに居て、直接話ができるかも・・・、と様々な可能性があります。必然的に同じクルマを何度も見に行くことになり、ひょっとすると長話をするかも知れません。そうすると4日間でも全く足りなくなってしまうわけです(笑
戦前のレコードブレーカーから最新鋭のハイブリッドLMPまでのあらゆるレースカーが一同に会して、目の前で生きて熱と爆音を放つ様子をこれほどの規模で見る機会は、日本国内では絶対に無いと思います。
またレースカーに限らず、メーカー各社の出展や多数の物販ブース、スーパーカーミーティングからコンクール・デレガンスまで盛り沢山の内容で、夜になればグッドウッド・ハウス前の広場はダンスパーティー会場と化します! 隅々まで楽しもうと思ったらかなりの気合いが必要になるでしょう(笑
決して近い国ではなく費用も掛かりますが、それでも一見の価値は充分すぎるほどにあるイベントです。モータースポーツ好きであれば、是非とも機会を作って訪れて見て欲しいと思います。
最後になりましたが、惜しみ無い協力と機会を与えてくれたTony & Carmen Mathews夫妻に心から感謝を。
Special thanks for Tony & Carmen Mathews.
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